ダウ平均の暴落を願うドル売り日記

暴落を願うトレーダーの日常と相場の話。本命はドル売り(*‘ω‘ *)他にも本の紹介などできたら。

【読書】『スクエアアンドタワー』を読んでみて(*‘ω‘ *)

随分前だが、スクエアアンドタワーという本を読んでみた(*‘ω‘ *)

【上巻】

f:id:fpe6665:20200703100529j:plain

【下巻】

f:id:fpe6665:20200703100550j:plain

読み終わったのは、5月上旬か中旬ぐらいだったと思う。この本の前はタレランというフランスの歴史上の人物の伝記を読んでいたのだが、それを読んでいる途中から、コロナを理由に副業の休暇に入り、それが読み終わったので、こちらをダウンロードした。

 

しかし、その後、副業もトレードも再開したので、結局、読み終わりはかなり遅くなった。

1ヶ月ぐらいかけて二冊読んだ感じだ。

お勧めのビジネス書に分類されるはずなのに、歴史家が書いているだけあって、少し難しめだったと思う。

 

国や組織、世界の発展を、中央集権的な権威を中心に考察する考え方と、市場(これはトレードとかで言う市場ではなく、市民の憩いの場とか、コミュニティという意味)や公共の場での談笑を中心に考察する考え方が共存した本だ。

 

中には歴史上の数々の例が紹介されていた。

 

イルミナティからナチスドイツ、ヴィクトリア時代のイギリス、キッシンジャーの時代や、昨今のイングランド銀行が投機家に負けた事例まで。

 

その中でも、今のシリコンバレーは平地での建物が一般的だが、ウォール街だと摩天楼になっているという対比。これは、中世からシエナという街にあるみたいだが、権力の象徴としてのタワー、それに対比させられる存在であるコミュニティー、この二つの対比が、この本の題名になっている。

 

私は、大学はかなり高学歴なのだが、高校がかなり低学歴な為、歴史をまともに習っていない。1年で学習要領が終わるような学校には通っていなかったからだw

そのせいで、キッシンジャーとかソ連については、何も知らないのだが、この本で、少し知ることが出来た。

 

権力者や時代によって、【平地】を好むか【摩天楼】を好むか、大分違うようだ。

 

私は、フランス革命などについて勉強するのが好きだった過去があるのだが、それについても、【平地】か【摩天楼】か、という文献は結構ある。

しかし、一般的に言われていることは、【トップを失った革命運動は成功しない】などだ。

しかし、編み目のように張り巡らされた弾力的な組織がないトップダウンの集団は脆い、それも、この本に指摘されていた。

この本の中で、個人的に重要だったと思うのは、その編み目の中心人物が中央集権的だった場合に、果たす役割が、歴史上大きくなりやすいということだと思った。

キッシンジャースターリンはその例だろう。

 

私自身は人生で、集団に属した場合、その集団の中で編み目の中心にいるような人物に対して近い位置にいつつも、自分の編み目はあまり密ではないという状況が多かったと思う。しかし、編み目の中心人物が近くにいるだけで、得られる利益は大きかった。

 

典型的な『虎の威を借る狐』だったのだろう。

しかし、キッシンジャーの項では、キッシンジャーの編み目はニクソンよりも密だったと書かれていた。狐でも編み目が密な立ち位置でないと、十分な影響力は維持できないのだろう。

 

ニートとは、どんな存在だろうかと少し考えてみた。

私も、ニートを10年近くやったので、自分の立場から、繋がりの密さの大切さを考察できると思った。

 

昨今、人的資産だったか…、そういう言葉を良く聞くようになった。

人脈を作っておけば、それが一種の金や仕事を生む。それを資産と考える。今では、SNSでフォロワーが1万人とかいる場合、アメリカでは就職に有利になるらしい。店員が何かを勧める際にSNSで広めてくれると、店としても助かるので、そういう影響力のある、カリスマ店員を雇おうとして、彼らの時給が上がっているようなのだ。

もちろん、アフィリエイトで月5万しか稼げない様では話にならないが、インフルエンサーなら、就職先に困らないということだろう。

彼らの特徴は彼らと繋がりのある人は多いが、彼らと繋がっている人はインフルエンサー程、繋がりが密ではないということだろう。一方通行なのだ。

その意味で、SNSは中央集権的であり、運営者に富を集中させる傾向があるとも、本にあった。

これは、人的資産の影響力の有名な一例だろう。

 

キッシンジャーが中国やソ連との外交で持っていたものも、これと同じで、ソロスという投機家がポンド危機の時に持っていたものも、これと同じものの様らしい。

 

ところで、ニートを長年続ける場合は、インフルエンサーになれないなら、早めに辞めた方がいいというものだ。

私自身はニートを続けたことで、大学時代に作った人的資産のかなりの部分を失ってしまった。それらは、トレードによる利益で買い戻す予定だ。

 

この本に出てきた、【結び目の中心】、つまり、インフルエンサー化できない中途半端なニートは、かなりの金が必要になるということだと思う。

その意味で、結び目の中心になれる人的資産とは、正に金だ。

 

しかし、若ければ、色々な人に声をかけて貰えるのがニートだ。それでも、ある程度歳をとると、その歳でニートしてて成果が何もないの?という目で見られるのもニートだ。そうなってくると、そこから結び目の中心になるように、人的資産を挽回するのは、ほぼ不可能だと思う。

インフルエンサーと関われば、そちらからこちらへのコミュニケーションは成立するが、こちらからそちらへの逆方向の影響力はあまり成立しなくなる。

歴史上の繋がりも、多くがその特徴を持っていたようだ。

 

私は、トレーダーとして、どう生きていくのか。

 

恐らく、仕事の為に外に出つつ、トレーダーの繋がりを得るように努力すべきだろう。

その為には、かなりのトレードの腕も必要になる。

ある意味では、優秀な人間が結び目の中心地になりやすい、というのも成り立つ様に思う。

ニートは人的資産を持つことが本当に不可能なので、知的資産を増やすか、そのまま金融資産を増やすか、そのどちらかがいいだろうと思う。

 

私は、ニート歴が長いせいか、自分と双方向のコミュニケーションをとる繋がりがかなり失われているので、この本からは危機感を感じざるを得なかった。

 

個人的に、結び目の中心になることは、それだけで、金融資産にレバレッジをかけて金を増やす効果があると思う。個人で頑張って金を集めるのでは、それはただの現物取引と同じだ。それでは、限界があるだろうと思う。

それでも、社会性のないニートと関わりたいトレーダーなんていないのだ。

金を持てば、それなりに後光の様なものが出てきて、その覇気から、そいつと関わりたい人も増えるかもしれない。

それでも、持っているように見せる。優秀な様に魅せる。そういうハッタリも必要だと思う。ニートは、その能力が極端に失われる。きっと自分に自信がないせいだろう。

 

そして、久しぶりに出ると、引き籠っていた時の自己評価が過大な自尊心に過ぎなかったことを学ぶ。そのソーシャルギャップを感じないで済む為には、定期的に仕事をして、社会的つながりを得るようにするのがいいだろう。

アドラーも言っている。

 

『一人でいれば誰もが王の様に振る舞える。大事なのは、他者との文脈の中で自己を捉えるのだ。』

 

ニートは結局これが怖いのだと思う。

しかし、それだと、失われた人的資産を取り戻すのに時間がかかってしまう。

歴史的にも社会的にも、存在感ゼロになるだけだ。

やはり、顔つきが良くなる為には、月5万の小遣いで満足する引きこもりをやめて、もう少し金を使える生活を目指すことだろう。

数年後には、トレードでそれぐらい…、ではない。今日その金を得ること。それができないなら、ニートは働くべきだと思う。それぐらい危機感を持たないと、自らの存在感のなさに気づけないだろう。

 

それだけ、ニートは、市場からも摩天楼からも遠い存在だ。一度なってしまうと、その人的資産は貧困層と変わらない。それだけ、資産の一部が棄損しているのだ。

 

この本を読むと、人的資産の重要性が分かる(*‘ω‘ *)