ダウ平均の暴落を願うドル売り日記(*‘ω‘ *)

基本は億にも達していないトレーダーの日常。トレードも読書も英語の勉強も、趣味もお洒落もダイエットも、全て無理なく楽しく続けることをモットーにしています。小さな努力も続ければかなり大きな成果に。基本成果を早く出そうとするから皆苦しいのだと思っています。

『天冥の標 宿怨』を読み終わりました(*‘ω‘ *)

ここのところ、読書にそこまで時間を割いていなくて、トレード関連ばかりに没頭しているので、この三冊を読み終わるのに、4月中から5月一杯の2ヶ月半もかかりました。

しかし、重めのSFなので、簡単な本ではないから、これぐらいかかるのがいいのでしょう。

簡単なビジネス書を読んでも意味がないというのが、私のモットーですw

 

 

 

 

 

 感想は、まとめて書きます。これらの前の巻はこっちの過去の記事に感想を書いています。

 

www.i-love-money-and-beauty.com

かなり前の記事でも触れましたが、一巻目を読んだのは、2017~2018年です。正直、当時は鬱が酷かったこともあり、集中して読めず面白かったか分からないけど、大体の内容は把握していました。

それから回復過程にボチボチ読んでいましたが、そこまで夢中にならなかったし、過去記事を読んでいる時期も、そこまでの集中はなかったのですが、今の宿怨は結構面白く読ませてもらいました。

 

今、現実世界ではコロナが流行っていますが、このSF小説も地球外生命体に相当するものが出てきますが、その地球外生命体がばら撒いた、冥王斑という病気のお話です。

 

全巻の猿と羊と~で大体の伏線が回収され、全体の成り立ちが分かりますが、この宿怨ではストーリーが動きます。

 

まず、冥王斑に罹っている救世群のイサリという少女と、その少女と出会うけど、実際的には主な関わりはないアイネイアという少年が、ほぼ主人公です。

前巻からの続きで、ノルルスカインとミスチフの争いが描かれます。

救世群の人達は、この小説の世界で住む場所こそあれ、国家として認められず、少し寂しい思いと鬱屈した思いを抱え過ごしています。その中で、ロサリオという副議長を迎え、救世群の人達が権利を訴えようとするのが、始まりです。

しかし、それより少し前にイサリはアイネイアと出会い、ロサリオや妹ミヒルたちと違って、普通の人(ジャームレス)にも、優しい人間や自分を理解してくれる人がいることを知ります。そのイサリは救世群の人達に違和感を抱えて暮らします。

後々出てくるのですが、アイネイアも、救世群の人達と戦ったり、彼らの非道を見たりしても、イサリの様に、自分たちを心配してくれる救世群の人がいることを理解しています。

この手の描写は好きだったりします。

現実世界でもそうですよね。黒人だからと差別したり、韓国人だからと差別したり。

もちろん、これらの属性を持った悪人もいるでしょうが、個人個人で見たら話し合いもできるいい人達だし、彼らの大事な文化があることも事実です。全てが対話の席に着き、理解し合う世界。それを子供たちが、イサリやアイネイアが求めるけど、大人たちは争いを求めます。

現実世界でも、若い世代では韓国が好きですが、歳をとるに従い、嫌韓傾向が強まり保守政治家を支持するようになります。その傾向に被るものがありました。

 

アイネイアの母親、ジェズベルはロイズの傘下、MHD社の一番偉い地位にいる人物で、この人物が最初救世群の人達を追い詰める計画を立てます。同時に上記ロサリオという救世群の人物が、普通の人達、ロイズなどに、自分たちの権利を認めさせる強硬策を計画。

 

ロサリオや救世群の人達が人類に挑めるようになったのには、ミスン族という地球外生命体からの接触がきっかけでした。そして、そこで人類の力の及ばないテクノロジーを身に着けて行って、それで人類に挑みます。

しかし、冥王斑という病気も元は、ミスチフという地球外生命体によってばら撒かれたものであり、彼らは常に宇宙人にその人生を翻弄されています。

しかし、現実でも思うのですが、自分で自由に選べる人生は、実は、宇宙人がいなくても少なすぎます。

 

救世群が蜂起した時、最初は善戦するのは、予定調和でしょう。

しかし、システムフリートが出てきたりした時、負けるな…と思うのですが、それでも勝ち抜くし、最後はロイズが勝つのだろうなと思っても、ドロテアで実際救世群の艦隊が全滅するのですが、それでも、ドロテアはミヒルに寝返るというか、元々ミヒルが操っていたとの事実が判明するのです。

現実では絶対にありえないマイノリティの絶対的勝利を見るに、予測できない展開だった為、少し驚きました。

ヒルと言うキャラクター、意識的に嫌われる要素、読者の嫌がる要素を与えられていると感じられるのですが、私には、その地位に、太陽系皇帝の地位に就く為に、常に努力して、自らを磨いてきた真面目な側面が見えました。理由は強迫性的であったり、狭窄していたりする印象があっても、その努力を見ると、現実でも、成功するのは、このタイプとの現実世界との相関を思います。

そして、成功する上司は嫌な奴wという傾向をミヒルやジェズベルから思い出します。

 

ロイズが支配していた世界は、今回の救世群の蜂起で完全に終わってしまいます。

 

しかし、現実は、ロイズのお陰で、生きる生き甲斐みたいなものが薄くなったり、均質化が進んだり、そもそもロイズがミスチフに後見されていたり、人類にとって、あまり良いイメージが無かったりもしますが、そのロイズの世界で発展したのも事実です。そして、多くの人は、その中で不満があっても、平穏に、幸せか刺激があるかは別にしても、平和に生きていたのも事実です。

アイネイアも、長期的にはロイズに下るのが人類にとって幸せだと言います。私も同意見です。

 

しかし、そのロイズの平和の世界で、虐げられる立場というより、権利を認められず隔絶された存在だった、救世群の人達などにとって、その世界は、決して居心地のいいものではなく、そのマイノリティの存在が蔑ろにされていたのも事実であり、それに対する蜂起を責めることもできません。

 

多くの人がロイズのお陰で平穏に生きる為に自分たちが犠牲にならないとしたら、そうしたら、ミヒルも正しいと思えますが、それでも、そのミヒルミスチフに後見された存在としたら、ミスチフに切り捨てられた格好のロイズ。それが悲しい存在に見えますし、誰かに翻弄されない人生を歩むには、どうしたらいいのだろうかと、考えます。

 

次の巻も少し読みだしているのですが、最後、アイネイアたちが乗っていた宇宙船が墜落するところが最後です。

この宇宙船は、アウレーリア一統の政策で、太陽系外に冷凍睡眠で旅立とうとしていたものです。

一巻目では、新しい世界、太陽系外を思う描写なので、そこに繋がっていくのでしょうね。

 

今、哲学や経済で読みたい本が沢山ありますが、当分ダウンロードはやめて、この天冥の標を全読しようと思います。

 

結構色々なことを考える本だと思います。